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DSS-P(DX推進スキル標準)共通スキルリスト v2.0 (IPA)

DXを推進する人材に求められるスキルを5つのカテゴリー・13のサブカテゴリーで整理した共通スキルリスト

1. ビジネス変革

1.1 戦略の理解とアーキテクチャ設計

スキル項目内容学習項目例
ビジネス環境と経営戦略の理解• 事業や変革活動に影響を与える、市場・競合・規制などの組織の外部環境や、経営戦略・方針などの上位方針を読み解くスキルマクロ環境・社会動向分析、業界構造・競争環境分析、顧客・市場環境理解、リサーチおよびデータ収集・分析のためのテクニック、経営戦略理解、経営層とのコミュニケーション
事業戦略の策定とマネジメント• 経営や戦略家(ストラテジスト)と連携し、顧客価値・事業性を踏まえ、事業/プロダクト(製品・サービス)単位の戦略の策定に関与し、関係者に浸透させながら推進すると共に、定期的な有効性評価を通じて必要に応じて更新し続けるスキル顧客課題探索と価値仮説設計、事業戦略の立案と見直し、ビジネスモデル設計、事業性の検証と収益モデルの確立、投資配分・資源配分、市場・競合・ポジショニング分析、ブランディング方針とブランドガバナンスの確立、戦略とアーキテクチャの連携、戦略的パートナーシップ
変革テーマ/事業単位の組織成熟度・ケイパビリティの検討• 現状の組織能力や成熟度を分析し、変革上の優先課題や変革の難易度を評価するスキル組織構造・人材・プロセス・文化の現状把握、変革に必要な組織能力と現状とのギャップ分析、組織成熟度モデルを用いたレベル評価、変革テーマごとの実行難易度・優先度評価、組織課題を踏まえた変革ロードマップ検討
ビジネスとエンタープライズのアーキテクチャ設計• 経営戦略・事業戦略を目標体系・ビジネスプロセス・情報・組織・システムへ転換し、全体最適の構造と原則を描くスキル経営・事業戦略の構造的な整理と要件化、全体最適を意識したアーキテクチャ原則の定義、ビジネスプロセス・情報・組織・システムの全体構造設計、現行アーキテクチャの理解および問題整理、部分最適を防ぐための構造・依存関係の可視化、実装のための活動単位(プログラム/プロダクト)の整理とロードマップの作成
ビジネス価値定義/投資対効果の試算と意思決定支援• 変革全体の効果仮説と価値指標を定義し、個々の取組みの投資対効果・優先順位・投資判断の修正を統合的に管理するスキル変革全体の価値仮説・効果仮説の設定、事業価値・成果を測る指標(KGI/KPI)の定義、施策・案件ごとの投資対効果評価、投資優先順位付けとポートフォリオ管理、実績モニタリングと投資判断の見直し

1.2 プロダクトのマネジメント

スキル項目内容学習項目例
要求の分析とマネジメント• 個別のプロダクト/プログラムで実現すべき具体的な事項(要求)を整理し、変更を管理しながら実装まで導くスキルステークホルダーからの要求の収集・整理、要求の背景・目的・価値の明確化、要求間の関係性・矛盾・制約条件の整理、要求変更の影響分析と管理、要求を実装・成果につなげるための合意形成
プロダクトビジョン/ロードマップ策定• プロダクトの目的や提供価値、将来的な方向性を明確化し、事業戦略や顧客価値との整合を取りながら、時間軸を意識したロードマップとして整理・更新するスキルプロダクトの目的・提供価値の明確化、顧客価値と事業戦略を踏まえた将来像設計、中長期視点でのプロダクトロードマップ策定、不確実性を踏まえた計画の見直し・更新、関係者とのビジョン共有と合意形成
プロダクト成果指標の設計と運用• プロダクトの成果を適切に測定するための指標を設計し、実績のモニタリングや評価を通じて、改善や次の意思決定に継続的に活用するスキルプロダクト成果を測る指標の設計、定量・定性指標の使い分け、指標の収集・可視化・モニタリング、指標結果を踏まえた改善判断、指標設計の妥当性見直しと更新
プロダクトスコープと優先順位のマネジメント• プロダクトで実現する範囲(スコープ)を定義・調整し、制約条件を踏まえながら、要求や施策の優先順位を判断するスキルプロダクトスコープ(範囲・前提条件)の定義、制約条件(コスト・期間・技術)の整理、要求・施策の優先順位付け、トレードオフ判断と関係者調整、スコープ変更時の影響評価と意思決定
仮説検証・学習サイクル設計• 価値仮説を設定し、検証と学習のサイクルを設計・運用することで、不確実性の高い状況下において意思決定の質を高め、継続的な改善につなげるスキル市場・顧客価値に関する仮説設定、検証方法(実験・検証指標)の設計、学習サイクル(Build–Measure–Learn)の運用、検証結果の解釈と意思決定への反映、学習結果を踏まえた改善・方向転換判断
マーケティング• 顧客定義と市場ニーズの把握を通じてPMF(Product-Market Fit)を確立し、GTM(Go-To-Market)戦略の設計・実行により、適切な顧客に価値を届けて収益化の仕組みを構築・改善し続けるスキル顧客開発、顧客定義(ICP)・課題定義(JTBD)、仮説設計とMVP検証(プロダクト検証)、PMF評価指標・計測設計(継続/解約/VOC)、ベネフィットと差別化、GTM戦略設計(ポジショニング/価格/チャネル/ローンチ)、Webマーケティング、SEO、SNSマーケティング、カスタマーサポート、AI活用マーケティング
技術的制約・アーキテクチャを踏まえたプロダクト判断• エンジニアなどのテクノロジーの専門家との対話に必要なソフトウェアや基盤技術(例:クラウドやAPI設計、マイクロサービス等)に関する知見およびソフトウェアの内部構造理解に関するスキル基本的なソフトウェア・IT基盤技術の理解、クラウド・API・データ連携の基礎理解、技術選択が事業・プロダクトに与える影響理解、エンジニアとの円滑なコミュニケーション、技術構造を踏まえた意思決定支援

1.3 変革活動のマネジメント

スキル項目内容学習項目例
アーキテクチャマネジメント&ガバナンス• アーキテクチャの状況と変更を継続的に管理すると共に、原則と方針からの逸脱を検知し、是正するスキルアーキテクチャ原則・方針の理解、現行・将来アーキテクチャの継続的把握、変更管理と影響評価、原則逸脱の検知と是正判断、組織横断でのアーキテクチャ合意形成
プロダクトライフサイクルマネジメント• プロダクトを企画からリリース、運用と成長、廃止までを一気通貫で管理し、プロダクトの継続価値を最大化するスキルプロダクト企画から廃止までの全体把握、各フェーズに応じた判断基準の理解、成長・改善・撤退の判断、技術・市場変化を踏まえた見直し、継続的な価値創出のための管理
プログラム/プロジェクトマネジメント• プロジェクト、もしくはプログラムを、期限・予算・品質の制約下で、計画から実行・監視・終結までを管理し成果を確実に創出するスキルプロジェクト計画(スコープ・スケジュール・コスト)、実行・進捗・課題・リスク管理、ステークホルダー調整と報告、品質・成果物の管理、プロジェクト終結と振り返り
リスク&コンプライアンス• 変革における法律・契約・セキュリティ・社会規範等に関連するリスクを特定し、社内外の専門家と連携しながら、評価・対策・監視を行うスキル法務・契約・規制要件の理解、知的財産権等の権利保護、業務統制と内部統制、ビジネス倫理と社会的責任、情報セキュリティ・情報管理リスクの把握、リスク評価と対策、リスク顕在化・違反発生時の対応・報告および是正、継続的なリスク監視と見直し
チェンジマネジメント• 影響を受ける関係者の変革の受容度を評価し、コミュニケーションや教育、移行設計を駆使して変化の受容と行動変容を実現するスキル変革の影響範囲・関係者分析、変革に対する抵抗・受容度の把握、関係者の巻き込みとエンゲージメントの確立、コミュニケーション・教育計画設計、移行計画の立案と定着支援、定着度・受容度の評価とフォローアップ
ビジネスモデリングとコラボレーション• 体験、価値、ビジネスプロセス、ルール、意思決定、データ・情報などの、非視覚的情報も含む概念・情報を構造化・抽象化し、因果関係を整理した上で、さまざまなモデリングテクニックなども活用して視覚的・言語的に説明可能な状態にし、これらを活用して取り組みのあらゆる関係者とのコミュニケーションを円滑に進め、共創関係を構築するスキル情報の整理と構造化および因果関係の整理、情報の抽象化とコンテキストの生成、情報や概念を整理するためのフレームワークの適用(ビジネスモデルキャンバス、SWOT 等)、各種のビジネスモデリングテクニック(BPMN、DMN、ArchiMate、UML 等)、発信者の意図を関係者に伝えるための各種のビジュアライズテクニック(図式化、スケッチやイメージ画の生成)、これらをAI活用により生み出すためのテクニック(プロンプティング 等)、これらを使ったコミュニケーションと共創関係の構築
デザインの考え方を用いた組織のマネジメント• 混沌とした複雑な業務課題に取り組むにあたって、関係者の多様な視点を統合し、新たなアイデアを創出することや、探索的アプローチにより、試行錯誤を通じて改善を重ね、よりよい解決策へブラッシュアップするスキル
• バックグラウンドの異なる関係者間の相互理解を促し、横断の共通のビジョン構築を通じて全員を同じベクトルに導くことで、変革を加速するスキル
ビジョンデザイン、ステークホルダーマネジメント、多様性と包摂性の理解、ユーザー中心設計、デザインカルチャー醸成

1.4 デザイン

スキル項目内容学習項目例
顧客・ユーザー/ステークホルダー理解• ユーザー調査(顧客満足度・利用データ等の調査やインタビュー等)や市場・競合調査の設計、実施を行うスキル
• ユーザー調査の結果から、顧客の期待や不満、新たなニーズや競合、トレンドを把握・分析し、インサイトを導き出すスキル
• 経営層・業務部門・外部パートナー等のステークホルダーの期待・制約・関心を確認し、エンゲージメントを図るスキル
インタビュー設計、ワークショップ設計、ユーザー調査(A/Bテスト、カードソーティング、日記調査、フォーカスグループ 等)、市場・競合調査(定量・定性)、調査結果分析、参加型デザイン、ペルソナとジャーニーマップ、ステークホルダーマップ、エンゲージメント計画
価値発見・定義• ステークホルダーをファシリテートしながら、顧客・ユーザーのニーズを基にアイデアを発散させ、バリュープロポジションを定義するスキル価値発見におけるフレームワーク(サービスブループリント、アサンプションマトリクス等)、アイデエーションのための手法(ブレインストーミング、KJ法、シナリオ法、ペーパープロタイピング)、バリュープロポジション、製品・サービスの方針(コンセプト)策定
デジタルプロダクト設計• 顧客・ユーザーのニーズを踏まえて、必要な機能やコンテンツを明確化するスキル
• 顧客・ユーザーにとってのわかりやすさや見つけやすさを考慮して、機能・コンテンツの構造や骨格をデザインするスキル
• ユーザーにとって好ましい外観や動的要素(Look&Feel)をデザインするスキル
プロトタイピング、情報設計、コンテンツ設計、アクセシビリティ・ユーザビリティ設計、UI設計(ワイヤーフレーム、モックアップ、オブジェクト指向/タスク指向 等)、デザインシステム(サイズ、フォント、コンポーネント、カラー 等)、人の行動原理や心理学を基にしたデザイン、でき上がった製品・サービスの倫理的観点からのチェック、コミュニケーション設計
検証(顧客・ユーザー視点)• 定義したバリュープロポジションを、実装した製品やサービスを通じて実際に顧客が体験できるか、顧客にとって有用な体験になっているかどうかを検証するスキル
• 検証から得られた結果を言語化し、次の改善・設計・優先順位付け、意思決定に継続的に反映するスキル
コンセプトテスト、ユーザビリティ評価の計画と実施
クリエイティブディレクション• ブランドコンセプトと表現方針を策定・統括し、制作調整、表現統一、KPI設計、予算・品質管理まで担う、創造プロセスを統括するスキルアートディレクション、UXライティング、コピーライト、コンテンツ企画、ブランド方針策定、コミュニケーション方針策定
デザイン制作実務• デザインに関する実装業務のスキルグラフィックデザイン、3Dデザイン、イラスト等の制作、編集、映像制作
ファシリテーション(共創設計)• 共創設計を軸に、多様な関係者を巻き込み仮説を立て迅速に検証し価値へつなぐスキルファシリテーション、ワークショップ設計
体験価値ガバナンス• プロダクト/サービスが社会において生成・流通する意味と価値を、構造的・継続的に設計・管理・進化させるスキルブランドガイドライン策定、デザインシステム構築、継続的改善
デザインプロセスマネジメント• デザインプロセス(「理解」「ビジョン構想」「コンセプト開発」「仮説検証」)を柔軟に組み合わせて適用し、制約・フィジビリティ・ビジネスゴールなどのバランスを踏まえながら、計画・実行・評価し、価値を創造するスキルデザインプロセスの理解、リソース管理とフィジビリティ分析、ビジネスゴールの設定と評価、コミュニケーションとチームマネジメント、デザイン原則

2. データ整備・活用

2.1 データ・AIの戦略的活用

スキル項目内容学習項目例
データ・AI理解・活用• 統計情報やビジネス観点でデータを理解し、洞察や俯瞰、可視化によってデータ活用するためのスキル。また、生成AIの基礎的な仕組み理解やリスクを踏まえ、活用するスキル• データ理解(統計情報への正しい理解、ビジネス観点での理解、意味合いの抽出と洞察、俯瞰・メタ思考)
• データ可視化
• 生成AI活用
データ・AI技術・社会動向の洞察• データ・AIの技術動向を踏まえ、社会や産業、事業の方向性を文脈・意味に落とし込むスキル• 技術・社会動向の潮流理解
• データ・AIを組み込んだ構造的因果の理解
• 変化の見立て・ストーリー化と組織の方向性の形成
データ・AI活用戦略設計• 事業戦略や組織的課題、顧客ニーズ等を踏まえて、データ・AI技術を活用した事業・モデル設計やシステム・AI活用を設計するスキル• 事業・モデル設計(価値検証デザイン)
• システム・AI活用設計(AIとの協働構造設計、適応的アーキテクチャ設計、AI・データの価値文脈統合)
データ・AI活用業務の設計・事業実装・運用• データ・AIシステム基盤の上で、業務の継続運用が可能な状態を目指し、データ流通、PoC・MVP開発、運用や監視による継続改善とモデル管理を行うスキル• データ整備(データ流通・調達、AI-Readyデータ整備)
• 実装・評価(PoC設計・実装、MVP開発、業務モデル化)
• 継続運用・改善(運用監視設計、継続学習・改善)
ガバナンス体制の構築・運用• データ・AIの戦略的活用推進のために法規制や倫理の元でデータとAIの品質・信頼性を保つためのスキル• データガバナンス(基盤、セキュリティ/プライバシー、データ連携、アーキテクチャ設計、運用・監視)
• AIガバナンス(AI倫理、ガイドライン整備、責任あるAI管理、推進・運用)
AI実装・運用• 生成AI、AIエージェント、マルチモーダル、IoTなどのAIシステム開発を実装し、運用管理を現場定着させるスキル• AIシステム運用(AutoML、MLOps、AIOps)、生成AI(生成AI開発・活用、コーディング支援、ファインチューニング)
• AI実装・運用(AIエージェント、マルチモーダルAI、ナレッジ活用、インターフェース、オントロジー、IoT、ロボティクス)

2.2 AI・データサイエンス

スキル項目内容学習項目例
数理統計・多変量解析・データ可視化• 統計学的知見に基づく手法を用いて、データを解析し、その結果を洞察するスキル• 数学的理解(線形代数基礎、微分・積分基礎、集合論基礎)
• 科学的解析の基礎(統計数理基礎、仮説検証、洞察、性質・関係性、推定・検定、因果推論)
• データ準備(サンプリング、データクレンジング、データ加工、特徴量エンジニアリング)
• データ可視化(方向性定義、軸出し、データ加工、表現・実装技法、意味抽出)
• 回帰・分類、統計的評価、時系列分析
• クラスタリング、グラフィカルモデル、ネットワーク分析
• 異常検知、レコメンド
• オペレーションズリサーチ(シミュレーション・データ同化、最適化)
機械学習・深層学習• 機械学習や深層学習、自然言語処理・画像認識・音声認識などの手法を用いて、適切なモデルを構築し評価するスキル• 機械学習、深層学習、強化学習
• 非構造化データ処理(自然言語処理、画像認識、動画認識、音声認識)
• 大規模言語モデル、画像生成モデル、オーディオ生成モデル、動画生成モデル

2.3 データマネジメント

スキル項目内容学習項目例
データ関連法令などの理解やルール整備と遵守の推進• 法令・規制・倫理や組織の規程や基準を理解し、構造化・非構造化データおよびAI活用を含むデータ利活用のルール・基準を設計するスキル
• データ管理・利用のガバナンス方針を策定し、組織へ周知・定着させるスキル
• 遵守状況をモニタリングし、運用やルールを継続・改善するスキル
AI法、知的財産法、個人情報保護法等の国内法令、海外法令や標準、業界や組織の規制・規程など各種ルール、データガバナンス、AIガバナンス、データ主権、ELSI
データマネジメントの定着とデータ活用の推進• データマネジメントの重要性を組織に浸透させ、データに基づいた意思決定や新たな価値創出を推進するスキル
• ビジネス課題に基づきデータ活用と仮説検証の流れを設計し、事業部門と連携して業務へ適用するスキル
• データのルールや運用プロセスを組織に定着させ、適切なデータ活用を推進するスキル
• 事業部門でのデータ活用におけるフィードバックに基づき、運用を改善するスキル
ビジネスとデータの関係性、事業内容・業務プロセスごとのデータ活用事例、データ戦略・データ活用におけるKPI設計、データ活用による価値創造のシナリオ設計、社内外を含む組織横断のデータ活用
データの品質・安全性向上• データ品質やメタデータの状況をモニタリング・評価し、運用を継続的に改善するスキル
• データを活用できるようにするための標準化やクレンジングの基準や方針を策定し、運用するスキル
• アクセスの権限や経路、機密保護ルール、リスク評価などの仕組みを設計・運用し、データの安全性を確保するスキル
データ品質(一貫性、正確性、鮮度、完全性 等)、データカタログ、メタデータ、データの正規化・名寄せ、データセキュリティ、データのリスク評価(機密性、インパクト 等)、トラスト管理(アクセス、署名 等)
データエンジニアリング(設計・収集・統合・提供)• 異なる収集元からのデータを一貫性や整合性を持つように統合し、様々な目的に活用できる状態に整備するスキル
• 様々な種類のデータ(構造化データ・非構造化データなど)を利用者が効率的に活用できるようにするためのデータパイプラインを設計・構築するスキル
データの定義(用語、ID、更新頻度 等)、データ統合、セマンティック技術、ナレッジグラフ、データの機械可読性(AI-Readyデータ)、構造化データ・非構造化データの特性、ETL/ELT、データパイプライン、データマート
データマネジメントの仕組みの設計と改善• 組織全体で一貫したデータの流れを実現するデータアーキテクチャを設計するスキル
• データの収集・保存・利用・廃棄のプロセスを策定するスキル
• データの品質や運用状況、活用の効果をモニタリングし、アーキテクチャを改善するスキル
データアーキテクチャ、データリネージ、参照データ、データライフサイクル管理、データ契約、データプロダクト
データ基盤の設計・実装・運用• 効率的かつ効果的なデータの整備と活用を実現する「データ基盤」を整備・改善するスキルデータベース(RDB、ベクトル、グラフ 等)、API管理、スキーマ管理、DWH、データレイク、データメッシュ

3. テクノロジー

3.1 ソフトウェア開発

スキル項目内容学習項目例
コンピュータサイエンス• ソフトウェア開発において求められるデータ構造やアルゴリズム等に関するスキルソフトウェアエンジニアリング、最適化、データ構造、アルゴリズム、計算理論
チーム開発• チームでのソフトウェア開発の生産性を高めるために必要となるスキルGit/Gitワークフロー、チームビルディング、リーダブルコード、テクニカルライティング
ソフトウェア設計手法• 目的に沿ったソフトウェアを実装するためにデータ構造や内部アーキテクチャを検討し設計に落とし込むスキル要求定義手法、ドメイン駆動設計、ソフトウェア設計原則(SOLID)、クリーンアーキテクチャ、デザインパターン、非機能要件定義
ソフトウェア開発プロセス• ソフトウェア開発において開発計画や品質などを管理するスキルソフトウェア開発マネジメント(CCPM、アジャイル開発手法、ソフトウェア見積り)、TDD(テスト駆動開発)、ソフトウェア品質管理、OSSライセンス管理
Webアプリケーション基本技術• Webアプリケーションの設計・開発に必要となる基本的なスキルHTML/CSS、JavaScript、REST、WebSocket、SPA、CMS
フロントエンドシステム開発• ユーザーに対して直接の接点となる画面を設計・開発するスキルUI設計、レスポンシブデザイン、モックアップ開発、フロントエンドフレームワーク、PWA、検索最適化/SEO
バックエンドシステム開発• ユーザーの目に見えないサーバサイドの機能を設計・開発するスキルデータベース設計、オブジェクトストレージ、NoSQL、バックエンドフレームワーク、キャッシュ、負荷分散、認証認可
クラウドインフラ活用• クラウドサービスを利用しシステムインフラを構築・運用するスキルクラウド基盤(PaaS/IaaS)、マイクロサービス、サーバレス、コンテナ技術、IaC、CDN
SREプロセス• 開発と運用が協力し、リリースサイクルの向上とサービスの安定を目指すスキルオブザーバビリティ、オープンテレメトリ、four keys、カオスエンジニアリング、CI/CD & DevOps
サービス活用• 基幹システムを含む社内の他システムや、外部サービスとのデータ連携やシステム連携を行うスキルAPI管理、データ連携(iPaaS、ETL、EAI)、RPA、ローコード/ノーコード、AIエージェント

3.2 デジタルテクノロジー

スキル項目内容学習項目例
フィジカルコンピューティング• センサー、ロボットや既存機器のIoT化等により物理的な事象をデジタル化して扱うスキルエッジコンピューティング、IoTクラウド、LPWA、IoTセンサー、ウェアラブル、ロボティクス、ドローン、SBC(Arduino、RaspberryPi 等)、IoTゲートウェイ、認識技術(画像、音声 等)、3Dセンシング、3Dプリンタ、位置測位
その他先端技術• 上記以外の実装技術や、応用事例の少ない実装技術に関する知識WebAssembly、HTTP/3、ブロックチェーン基盤、秘密計算、Trusted Web、量子コンピューティング、HITL:Human-in-the-Loop
テクノロジートレンド• 新しいデジタル技術を応用したビジネスやサービスに関する知識生成AI、メタバース、スマートコントラクト、デジタル通貨、インフォマティクス(マテリアル分野、バイオ分野、計測分野 等)、GX(カーボントレーシング 等)

4. セキュリティ

4.1 セキュリティマネジメント

スキル項目内容学習項目例
セキュリティ体制構築・運営• セキュリティ対策を実施する体制の構築とその維持運営(要員の確保・育成を含む)を円滑に行うためのスキル
• 組織としてのセキュリティカルチャーを企業内で醸成する活動を行うためのスキル
• セキュリティ対応組織(セキュリティ統括機能、SOC、xSIRT 等)との連携手順
• サービスや機器のセキュリティ対策に関する組織内の役割と責任の明確化
• 組織におけるセキュリティカルチャーの醸成方法
セキュリティマネジメント• 情報、サイバー空間、OT/IoT環境等のセキュリティマネジメントのプロセスを組織として適切に実施するためのスキル• セキュリティ関連法制度
• ポリシー・規程・マニュアル等の整備
• 脅威インテリジェンスの活用を含むリスクの認知
• リスクアセスメント手法
• セキュリティ要件定義、機能要件としてのセキュリティ機能
• 認証方式の種類・特徴と選定方法
• 情報資産管理、構成管理
• セキュリティ教育・トレーニングと資格・認証制度
• 情報セキュリティ監査の手法
インシデント対応と事業継続• 各種リスク(サイバー攻撃、過失、内部不正、災害、障害等)がデジタル利活用におけるセキュリティインシデントとして顕在化した際の影響を抑制し、事業継続を可能とするためのスキル• デジタル利活用における事業継続
• 事業継続計画の整備と訓練
• インシデント対応と危機管理の連携手順
• 日常及び緊急時の情報共有とコミュニケーション
プライバシー保護• パーソナルデータ等のプライバシー情報の保護に求められる要件の理解とその実践に関するスキル• プライバシー保護関連の法制度
• ビジネス内容を踏まえたプライバシー保護に関するマネジメントシステムの検討
• PIA(プライバシー影響評価)の概要と手順
• データの取扱におけるプライバシー関連リスクと対策

4.2 セキュリティ技術

スキル項目内容学習項目例
セキュア設計・開発・構築• デジタルサービス・製品の企画設計を行う際に、サイバー攻撃や各種不正の影響を受けにくくするために遵守すべき基準や要件をもとに設計・開発・構築を行うスキル
• デジタルサービス・製品の脆弱性について理解し、診断を適切に実践(委託による実施を含む)するためのスキル
• セキュアシステム設計の概要と実践方法
• DevSecOpsの考え方と実践方法
• セキュリティ要件及びセキュリティ機能の実現・実装
• IT/OT/IoTデバイスにおけるセキュリティ対策
• クラウドサービス及びネットワーク機器のセキュリティ機能の概要と設定
• 脆弱性の概念と対策・診断方法
セキュリティ運用・保守・監視• デジタルサービスをセキュアに運用するための保守と対策を適切に実践するためのスキル
• セキュリティに関する監視とインシデントの原因究明等を適切に実践するためのスキル
• 脅威情報や脆弱性情報の活用
• モニタリングの方法と観測データの活用
• 運用・監視業務へのAI応用
• インシデント時の影響調査、トリアージ方法
• デジタルフォレンジックサービスの活用

5. パーソナルスキル

5.1 ヒューマンスキル

スキル項目内容学習項目例
リーダーシップ• ゴール達成のイメージの伝達やWin-Winな関係づくりを通じて、社内外の様々な関係者が参画しやすいチーム作りを行うスキル
• 必要なタスクを具現化し、関係者それぞれの強み・関心を踏まえて、タスク遂行を働きかけるスキル
チームビルディング、周囲を巻き込むコミュニケーション、D&I、エンパワーメント、ステークホルダーマネジメント
コラボレーション• 意見の対立や矛盾を敢えて引き出し、論点を深めることによって、顧客・ユーザーを含めた多様な価値観を持つ人たちの間で合意をとりゴールに向けて協働するスキルファシリテーション(傾聴・質問、論点の構造化)、心理的安全性、組織・チームの類型

5.2 コンセプチュアルスキル

スキル項目内容学習項目例
ゴール設定• 様々な視点からの問題提起を通じて、未来を想像し、取組みの目的や目的の最終到達点であるゴールを設定するスキル
• 合理的判断だけでなく感情や無意識の心理的反応に訴えかけるストーリーを作り、ゴールの達成イメージをビジョンとして描くスキル
未来思考、ストーリーテリング、ビジョナリーリーダーシップ
創造的な問題解決• 複数の専門性や社会・顧客の動向を踏まえ、これまでなかった実験的・斬新なアイデアやユーザー・関係者の意見を再構築することによって、創造的に問題を解決するスキルデザイン思考、水平思考、仮説思考、フェイルファースト
批判的思考• 得られた情報を鵜呑みにせずに評価し、信頼できる情報を基に合理的なプロセスを経て思考を行うスキル批判的思考・論理的思考、システム思考
適応力• 変化に適応し、短いスパンでサイクルを回しながら、フィードバックを反映して持続的に改善していくスキル
• 生涯にわたって新たに必要となるスキルを把握し、学習するスキル(※デジタルソリューションに限らず、事業計画・企画書・コンセプトチャートなども対象に含む)
アジリティ、OODAループ、リーン思考